2008年09月08日

王昭君を知ってますか(匈奴にて)




王昭君は匈奴の風習に従って生きるのである。

彼女は寧胡閼氏(ねいこあつし)と呼ばれた。

閼氏(あつし)とは、匈奴の妻を指す呼び方である。

彼女は夫の呼韓邪(こかんや)単于(ぜんう)との間に

息子の伊屠智牙師(いとちがし)を儲ける。

しかし、夫である呼韓邪(こかんや)単于(ぜんう)が

此の世を去ると、

単于が他の妃に生ませた

新しい単于である息子の復株累(ふくしゅるい)単于の

閼氏となったのである。

新しい単于は王昭君から見たら義理の息子になる。

道徳観の違う漢の文化で育った彼女は、

どんな気持ちであっただろうか。

匈奴の風習に従うと決めたのだろうが、

やはり抵抗があったかもしれない。

日本で言うならば、

大河ドラマの篤姫が徳川家茂に嫁ぐようなものだろうか。

そして、その新しい単于との間にも二人の娘を儲けるのである。

一方、彼女の故郷である漢では、

成帝(せいてい)の世を迎えていた。

しかし、この成帝が暗君であった為、

ある政治家が世に出る機会を窺っていた。

王莽(おうもう)である。

王莽は成帝の実母である王皇后の甥に当たる。

私の大好きな作家の塚本青史氏の小説でも

彼を主人公として書かれた作品がある。

中国を代表する簒奪者の一人である。

この頃、漢と匈奴は友好的な関係を築いていた。

匈奴の使者が漢にご機嫌伺いに来朝したりしている。

その使者が王昭君の娘の一人である

須卜居次(しゅぼくきょじ)であった。

そして、大事件が起きる。

王莽が漢王朝を簒奪し自ら皇帝となり王朝を築く。

国号を『新(しん)』としたのである。

一大名の下克上どころのレベルではない。

そんなニュースが王昭君の耳にも入った事だろう。

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posted by よしの at 00:11| 千葉 雨| Comment(2) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほどー。
新って王莽という人が建てたんでしたっけか。
すっかり忘れてますね( ^∀^)
Posted by さんぴん太郎 at 2008年09月08日 15:29
さんぴん太郎さん、ありがとうございます。塚本青史氏の『王莽』という作品、面白いですよ。
Posted by 勝海舟 at 2008年09月08日 22:59
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